ハイスペック至上主義からの脱却――“最上位”必須ではなくなったスマホ

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フィーチャーフォン(ケータイ)の頃から、日本のキャリアが発売する端末はハイエンドに偏ってきました。理由は単純で、型落ちした前シーズンのハイエンド端末をミドルレンジ端末のような扱いで販売してきたからです。最新のチップを積んだミドルレンジモデルよりも、前シーズンの型落ちハイスペックモデルの方が性能が良くて快適に使えるのなら、どちらを選ぶか、といえば多くの人は「型落ち」を選ぶのは当然でしょう。それがハイエンド偏重につながったのです。しかし、ハイスペックモデルの価格が高騰してきて、プロセッサの性能アップが一巡してきたことによって、より安価なミドルレンジスマホが大きな注目を集めるようになったのです。その象徴的な存在が、「AQUOS EVER SH-04G」でしょう。SH-04Gは、防水、赤外線通信やおサイフケータイといった国内市場でニーズの大きい機能を搭載しつつ、プロセッサ、液晶や通信まわりのスペックを抑えることで、従来のキャリアスマホよりも低廉な価格を実現したのです。ケータイからの乗り換えユーザーが懸念する価格面での課題に真摯(しんし)に取り組んだ、マイルストーンともいえるモデルといってもいいでしょう。
 

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